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今年の競馬界で最大の話題となっている第84回凱旋門賞(仏G1 3歳上牡牝 芝2400m ロンシャン競馬場)。もちろんディープインパクトが出走するからで、NHKが生放送したり、ツアーなんかも組まれていて6,000人超の日本人がロンシャン競馬場に詰め掛けたりと、レース前から異様な盛り上がりを見せている。1番人気は日本人の大量購入もあって1.1倍のディープインパクト。あとは10倍以上となっていたが、前年の凱旋門賞の覇者ハリケーンラン、BCターフ優勝のシロッコ、2006年仏古馬チャンピオンの名牝プライドと、欧州の一流馬が揃った。
レースがスタートすると、ディープは好スタートから先行集団につけ、早め2番手の位置へ。日本では最後方からの追い込み一辺倒だったが、ここにきての先行策で「おやっ?」と思ったが、8頭立の小頭数の競馬であることと、良すぎたスタートが影響したのだろう。
そして、レースはそのままの流れで直線へ・・・。
有力どころのハリケーンラン、シロッコが直線の攻防で脱落する中、ディープが残り300mで先頭に出る。「これは!」と思ったところへ、最後の最後に思わぬ伏兵が待っていた。
外からパスキエ騎手騎乗の3歳馬レイルリンクが襲い掛かる。勢いは完全にレイルリンクで、ディープにはいつもの伸びが見られない。残り100mでレイルリンクが完全に抜け出した。ディープはゴール前でプライドにも交わされて、まさかの3着。ロンシャン競馬場には、日本人の悲鳴にも似た声が飛び交った。
勝ったレイルリンクは、20年連続でフランスのリーディング・トレーナーに輝き、凱旋門賞を6勝しているアンドレ・ファーブル師が管理する馬。デビューが遅く、仏ダービーには間に合わなかったが、7月のパリ大賞典(仏G1 3歳牡牝 芝2400m ロンシャン競馬場)を勝ち、このレースへ向けての3歳の主要ステップであるニエル賞(仏G1 3歳牡牝 芝2400m ロンシャン競馬場)も優勝、3強に次ぐ人気を集めていた。
ディープの敗因としては、レイルリンクとの重量差(3.5kg)もあげられるが、ステップレースを使わなかったことや、深い芝、位置取りなどいろいろなことが影響したのだろう。武豊騎手も「もう1つ上のギアが出なかった。本来の走りではなかった。」とディープが異国の競馬に戸惑っていたことが伺える。また、「前半の走りに少し気負いがあった。(遅い流れに)慣れていませんでした」とのコメントから、欧州競馬特有のスローペースを経験していなかったことも敗因にあげられている。
管理する池江泰郎調教師はNHKのインタビューで「ディープインパクトは正攻法で十分に力を出し切ってくれた。難しい馬場でいい体験ができた」と健闘を称えたが、さすがにショックは隠せない様子だった。
このディープインパクトの凱旋門挑戦は世間にも多大な関心を集めていて、深夜の放送でありながら驚異のTV視聴率を叩き出した。NHKで生中継された視聴率は関東地区で平均16.4%(瞬間最高視聴率22.6%)。関西地区はさらに関心が高く、平均19.7%(瞬間最高視聴率28.5%)を記録した。どちらも深夜時間帯では驚異的な数字で、日本全国で2,000万人が応援していたことになる。
話題の尽きな今年の凱旋門賞だが、ディープを管理する池江泰郎調教師は来年も現役続行、再挑戦の可能性を示唆しているらしい・・・。
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